昭和人の恋ものがたり

団塊世代の、じじいの妄想話です。

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ポエム ~黄昏編~ (遠くに行きたい)

さよなら のひと言は とても淋しい

小説・二十歳の日記  七月二十日  (曇り)

くもり空のきょう。まるでこのぼくのこころそのものだ。

奇天烈 ~赤児と銃弾の併存する街~ (二)やれやれ

やれやれと思ったものの、甘かった。 帰宅後にかならず話をきかせてくれと、念をおされた。

スピンオフ作品 ~ 名水館女将、光子! ~  (二十四)(去れば、去るとき、:五)

そして大女将との約束の一年がちかづいてまいりました。 瑞祥苑からおひまをいただくために、どう切りだして良いものやらと考えあぐねていたときでございます。

[ライフ!] ボク、みつけたよ!  (四)の2

それだけではありません。 自分の資質に疑問をかんじるのは、他人が吐くうそが許せないことなのです。

[ライフ!] ボク、みつけたよ!  (四)

もう何年前になるでしょうか、生まれ故郷である伊万里市に帰ってみたいなと思いはじめたのは。 きっかけは「まるでちがう街みたいだったぞ」という兄のひと言でした。

愛の横顔 ~RE:地獄変~ (八)その大きな通りには

その大きな通りには比較的大きな店が多くて、そうそう百貨店もあるのです。 お正月に集まる親戚のおじさんおばさんとともに、お買い物をしたりお食事をしたり、そしていち番の楽しみは屋上での乗り物あそびでした。

水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百四十二)

社葬が、年が明けた1月の中陣にとりおこなうことがきまった。 場所の選定については五平に一任され、まずは有名神社仏閣をかんがえた。

ポエム ~黄昏編~(さよなら)

さよなら、さよなら ただ見つめあうだけで 貴方のこころはわかるの

小説・二十歳の日記  七月十八日  (雨)

この雨、きょうで三日目だ。ホントによく降る。梅雨のさいごっ屁か? だけど、どんなに降ろうと、もう晴ればれさ。

奇天烈 ~赤児と銃弾の併存する街~ (一)いつもの穏やかないち日を

いつもの穏やかないち日をえられるはずだった早朝に「コン……コン」と、遠慮がちにドアをたたく音がきこえた。 “こんな朝はやくに、なんの用だ”

スピンオフ作品 ~ 名水館女将、光子! ~ (二十三)(去れば、去るとき、:四)

先ほどの足下の粗相にしても、他にもございます。 お客さまの歩幅をしっかりと確認して、速からず遅からずでご案内せねばなりません。

[ライフ!] ボク、みつけたよ!  (三)の2

でも、でも、なにかがありました。その前に、いつもなにかがありました。 どう表現すればお分かりいただけるか、非常になやんでいます。

[ライフ!] ボク、みつけたよ! (三)わたしには

わたしには兄がひとりいます。 父親は平成七年に死去しました。 母親はたぶんですが他界しているでしょう。

愛の横顔 ~RE:地獄変~ (七)戦時下の昭和十九年のことです

戦時下の昭和十九年のことです。 早いもので、ふた昔、いえ三むかしということばはございませんね。 そう三十年以上になるのですね。

水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百四十一)

日本橋の富士商会の玄関口に、黒ぬりで金ぴかの屋屋根をのせた霊柩車が横づけされた。 「会社からの出棺となります。騒がしくさせますが、しばらくのあいだお許しください」

ポエム ~黄昏編~ (薔薇)

夢を見た。 夢であって欲しいと思った。

小説・二十歳の日記  七月十五日  (曇り)

こんやも蒸し暑い。天気予報だと、あしたは雨らしい。いいかげんに、梅雨も終わってくれないかなあ。

[ブルーの住人]第八章:ついでに ~罪と罰~

「人間存在」という問題にしても、そんな気がする。 卓上理論をこねまわしているときが、

スピンオフ作品 ~ 名水館女将、光子! ~ (二十二)(去れば、去るとき、:三)

ある日のことでございます。 玄関口に置いてある大鏡(なんのための設置なのか、単なる衣装の確認のためかと思っておりましたが)に、女将の目を見たのでございます。 いつものように穏やかな笑みを浮かべておいででした。

[ライフ!] ボク、みつけたよ! (二)じつは……。

「じつは……。もう一点、4Kチューナーをご購入していただくことになります」。 おいおい、話がちがうだろうが。で、いくらするの? という話ですが、これまた五桁の金額で。

愛の横顔 ~RE:地獄変~ (六)人それぞれでございましょう

まあ、人それぞれでございましょう。これ以上の詮索はやめにしましょう。 ひとつやふたつのシミは、誰しもかかえていることですから。

水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百四十)

業者の、 「ご遺体からの死臭のこともありますので、早めにされた方が……。万が一にも腐乱となりますと、お部屋中にしみついてしまいますし……」ということばにも、小夜子は納得しない。

ポエム ~黄昏編~ (銀の皿)

銀の皿をならべたこの川に ちぎり捨てられた レモンの皮

小説・二十歳の日記  七月十五日  (曇り)

こんやも蒸し暑い。天気予報だと、あしたは雨らしい。いいかげんに、梅雨も終わってくれないかなあ。

[ブルーの住人]第八章:ついでに ~罪と罰~

異性にたいしても――いや人間にたいしてもそう考えられる。

スピンオフ作品 ~ 名水館女将、光子! ~  (二十一)(去れば、去るとき、:二)

大女将からのご返事のこと、お伝えしていませんでしたね。 ありがたいお言葉をいただきました。

[ライフ!] ボク、みつけたよ!  (一)の2

最後に、音質の説明です。左右はもちろんのこと、上下からも音が聞こえるそうで。 つまり、音に包まれる感覚になるとか。

[ライフ!]ボク、みつけたよ! (一)齢七十となり

齢七十となり、チラホラと訃報がとどきます。 若すぎた死をいたむ声もあれば、大往生でしたねと慰める声があります。 そんな中、わたしもそろそろ終活を意識せねばと思いはじめたのです。

愛の横顔 ~RE:地獄変~ (五)それではみなさま

「それではみなさま。わたくしの話を聞いていただきましょうか。 もちろん、うそいつわりなど申しません。