昭和人の恋ものがたり

団塊世代の、じじいの妄想話です。

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) そんな食べ方じゃ、だめだよ。

「探しちゃったわ、ホントに。立ち上がってくれたから、助かったあ」 「やっと見つけた場所なんだけど。端っこだから見つけられないと思って、ボクもずっと立ってたんだ。しかし、すごいね」 小さな二人用のテーブルで、彼は無心にパクついた。その食べっぷ…

出雲大社参詣記 12月29日 (十三) いざ、ホテルへ

まずは明日のバスの時刻確認をしませんとねえ。 几帳面でしょ、わたし。 わたしと旅行をすれば、安全安心ですよ。 一時間に二本で、00分と30分でした。 実に分かり易い、こういう時刻設定は好きですよ。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 照り焼き二個と、コーラ。

「マックで、照り焼きバーガーを食べたいな。この間初めて食べたんだけど、すっごく美味しかった」 彼は、牧子の誘導尋問を無視して呟くように言った。 「ハンバーガー? うーん、もっと食事らしい物をたべないの? 遠慮はなしよ。ホントに、それでいいの?」

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 愛玩具を欲しがる子供

突然、彼の背中を誰かが押してきた。後ろを振り向くと、中年の男性がにやついている。 ”何だ、このおじさん”と、怒りの気持ちが湧いてきたが、どうも様子がおかしい。 ”下を見なさい”と、目配せをしている。 彼が視線を落とすと、膝を少し曲げた牧子が居た。

出雲大社参詣記 12月29日 (十二)出雲駅に到着です。

改札を出ると、わたしを待っていたかのごとくに、正面に[黒崎]という食堂がありました。 [出雲そば]という文字が、わたしを呼んでいます。 「よう頑張った、頑張ったのお。おいで、おいで。熱いそばでも食べんさい」

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 片意地張らぬ気楽な間柄

牧子には、彼のことが弟のように思えていた。少なくとも、恋愛の対象ではなかった。 不倫という関係に疲れを感じ始めている牧子は、片意地張らぬ気楽な間柄を楽しみたかった。 軽口を叩く相手が欲しかったのだ。

出雲大社参詣記 12月29日  (十一)「まもなく、米子です」

今さら縁結びを求める気はさらさらありませんが、来世では是非とも運命の女と結ばれるべく、お願いの参詣です。というのは建前でして、いつまでひとり旅が続けられるか分かりませんが、旅先でのアバンチュールを求めて…。というのも、実は建前でして。本音は…

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~

牧子と連れ立って歩きながら、彼は嬉しさを噛み殺せなかった。 ついつい、頬が緩んでしまう。 永年の付き合いのような牧子の振る舞いが、彼を有頂天にしていた。 彼のことを“ボクちゃん”と呼んだのには驚いたが、それとて心地よい響きだった。

出雲大社参詣記 12月29日 (十)緊急事態発生です。

今さら縁結びを求める気はさらさらありませんが、来世では是非とも運命の女と結ばれるべく、お願いの参詣です。というのは建前でして、いつまでひとり旅が続けられるか分かりませんが、旅先でのアバンチュールを求めて…。というのも、実は建前でして。本音は…

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) (ふふふ…)

「ごめんね、長くなって。久しぶりだったから、つい話し込んじゃった。さあ、入って。」 花柄の傘を広げた牧子が、彼を呼んだ。小躍りしたい思いを押さえながら、その傘の中に入った。 「そうだわ。あなた、持ってくれる? 背が高いから、その方が楽でしょ。…

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) (ふふふ…)

「ごめんね、長くなって。久しぶりだったから、つい話し込んじゃった。さあ、入って。」 花柄の傘を広げた牧子が、彼を呼んだ。小躍りしたい思いを押さえながら、その傘の中に入った。 「そうだわ。あなた、持ってくれる? 背が高いから、その方が楽でしょ。…

出雲大社参詣記 12月29日 (九)pm12:55 岡山着です。

今さら縁結びを求める気はさらさらありませんが、来世では是非とも運命の女と結ばれるべく、お願いの参詣です。というのは建前でして、いつまでひとり旅が続けられるか分かりませんが、旅先でのアバンチュールを求めて…。というのも、実は建前でして。本音は…

出雲大社参詣記 12月29日 (八)のぞみ21号N700Aです

どんどん青空が広がっています。 空一面を埋め尽くしていた、あの灰色雲はどこに行ったのでしょうか。 サンラスを持ってくれば、と後悔しています。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 残念といった表情の割には

「だめでした、振られちゃいました」 彼は、努めて明るく答えた。まさか、”キス以上の行為を許してくれないから、別れた”とは、口が裂けても言えなかった。

最近のドラマって…

無料の映画・ドラマが大好きで、HDDに録り溜めしては休みを利用して鑑賞しています。 最近では、「復習法廷」「三面記事の女たち」「出禁の女」そして「法医学スペシャル」を観ました。 当然ながら、「相棒」は観ていますから。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 一抹の寂しさ

やっと牧子の暮らしぶりに話題が移り、彼は身構えながら聞き耳を立てた。 「まあ、ねえ。なかなかうまくいかないのよ。何度かお見合いはするんだけど、こればっかりはねえ。 といって、変な妥協だけはしたくないし。もう今じゃ、誰も話を持ってきてくれない…

出雲大社参詣記 12月29日 (七) 溺れ…る…

とにもかくにも、泳げないわたしです。 もう必死で、手足をバタバタとさせて舟に戻ろうとするのですが、その悪ガキの奴、櫓でもって邪魔をするのです。 そりゃもう、悪鬼の表情でした。

出雲大社参詣記 12月29日 (六)長崎県は松浦市海水浴場

ちょっと話がそれますが、長崎県は松浦市海水浴場でのエピソードをふたつほど。 すみませんねえ、いつも。話がそれてばかりで。 そもそも、出雲大社参詣の話なのに、(六)だというのに、まだ岐阜駅に着いたばかりなんですよね。 これから名古屋に行き、そこ…

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) ぼくと牧子さんが親戚?

「でも驚いたねえ、二人が親戚だとは」 昔懐かしい円形のちゃぶ台の上に、お茶と牧子の持参した和菓子が並べられた。牧子は素知らぬ顔で、おいしそうにお茶を口に運んだ。

出雲大社参詣記 12月29日 (五)豊橋行き 新快速

豊橋行き 新快速に意気揚々と乗り込んだわたしです。 尾張一宮とそして名古屋駅で二駅目だから立ちっぱなしも大丈夫! と踏んだわたしです。 高をくくっていました、大失敗です。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 彼の知らない牧子のこと

「おばさん、久しぶり。元気だったあ?」 玄関の床にモップをかけていた管理人は、胡散臭そうな表情でその声の主に顔を上げた。 「あらあ、牧子ちゃんじゃないの。ホント、久しぶりねえ。 あんたこそ、元気だった? 今日はまた、おめかしなんかしちゃって。 …

出雲大社参詣記 12月29日 (四) 岐阜駅

am9:38 着きました、岐阜駅です。 510円でしたかね、料金は。 小銭がありませんので、まず両替です。 100円9枚とと50円2枚が出てきました。 投入です。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 牧子に思いを巡らせた。

「いいや、諦めた。一晩徹夜したところで、何とかなるさ」 そう呟くと、牧子とのデートに思いを巡らせた。 どうする? 部屋まで来て貰おうか。 待てよ、牧子さんには部屋番号までは教えてないぞ。 やっぱり、外で待つべきか。

出雲大社参詣記 12月29日 (三)

am9:10ごろ にしても、わたしの住む地区では、毎日のように「ピーポ、ピーポ」ですわ。 大きな団地がありますし、住宅街もありますし。 高齢者が増えてもいますしねえ。 もっとも、かく言うわたしもお世話になりましたが。

出雲大社参詣記 12月29日 (二)

am8:57 9時前でした。 ハハハ、勘違いをしてしまいました。 バスの時刻表で、10:02を見てしまったようです。 どうも決められた予定というのが苦手なわたしだということを、再確認することに。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十)

土曜日の夜、寝付かれないまま何度も寝返りを打っていた。 相合い傘の中でのことが頭の中を駆けめぐり、興奮状態が収まらなかった。 あの夜もそうであったが、今夜はそれ以上に興奮していた。

出雲大社参詣記 12月29日 (一)

今さら縁結びを求める気はさらさらありませんが、来世では是非とも運命の女と結ばれるべく、お願いの参詣です。というのは建前でして、いつまでひとり旅が続けられるか分かりませんが、旅先でのアバンチュールを求めて…。というのも、実は建前でして。本音は…

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 不倫中の牧子

確かに、結婚の約束をしている男性はいなかった。 仕事に未練があるわけでもない。 不倫中の牧子では、帰る気にはならなかった。 同じ署内の上司で、もう三年ほどになっている。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 迎えに行ってあげる

「いいわ、迎えに行ってあげる。で、何時?」 「そうだなぁ。十時で、どう?先ず映画を観て、それから食事。その後は、・・。いいや、その時考えよう。」 玄関前での立ち話は、幾人かの住人の挨拶で中断された。”部屋に招き入れようか”とも考えた牧子だった…

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十) 私は、雪の精なのよお

「そうなの、独り住まいなの。実は、私もよ。東北の田舎から、上京して来たの」 「だから、牧子さんの肌って、こんなに白いんだあ!」 大仰に体を反らせる彼に、牧子もおどけて返した。 「そうよお。私は、雪の精なのよお」