昭和人の恋ものがたり

団塊世代の、じじいの妄想話です。

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十一) 小夜子ー、いらっしゃあい!

「小夜子ー、 いらっしゃあい!」 野太い声が、小夜子を待ち受けていた。 「梅子姉さあん、梅子姉さん…」

晴子ちゃん、頑張れ!

STAP(スタップ)細胞の論文問題で、理化学研究所は30日、STAP細胞が実在するかどうかを検証するため理研発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)で4月から行われている実験に、小保方晴子研究ユニットリーダーを参加させると発表した。(時事通信 6…

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十一) こちらへどうぞ

「さ、御手洗さま。こちらへどうぞ」 己の失態で小夜子にまで恥をかかせた竹田、身を縮込ませて後に従った。 ビッグバンドの奏でる甘い調べなど、とんと耳に入らぬ竹田だった。 生前に勝子が興奮気味に話していた曲だとは分からずに。

やばかったです、ほんとに。

危なかったです! 皆さん、気を付けましょうね。 といっても、わたしの場合は幸運でした。 こういう具合でした。 「常確認のお願い」メールが届きました。 内容は以下の通りです。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十一) 小夜子が吸い込まれていく

「いらっしゃいませ、御手洗さま。ようこそのお越しで」 うやうやしく礼をするボーイに、ニッコリと微笑んで「ごきげんよう」と応える小夜子だ。 鮮やかなネオンサインで、キャバレー:ムーランルージュとある大きな建物の中に、小夜子が吸い込まれていく。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十) フルバンドを楽しみたい気分だわ

小食ではあるが、何も食べないということはない小夜子だ。 たくさんの種類を並べて、少しずつ箸を付けるのが小夜子の常なのだ。

あっけなく終わりました。

会社の同僚たちの会話です。 「終わったぜい」 「ゆっくり寝られるわ」 「お嬢さんサッカーじゃね?」 「覚悟が弱いわ」

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十) 嘔吐感さえ覚える

「それが良いのよ、生の部分はわざと残してあるの。」 と言いつつも、今日に限っては食欲がない。 それ以上に、嘔吐感さえ覚える。 “滴る血のせいかしら?”

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十) 精一杯の意地を見せている

あたしね、お金をどれだけ遣わせたかが、女の勲章だと思ってた。 どれだけ着飾らさせてくれるかで、あたしに対する愛情の度合いを計ってきたような気がする。そういう意味では、武蔵は十分よ。甲を付けてあげられるわね。 でも、女は欲が深いものなの。それ…

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十) 誤解なさっています

「小夜子奥さま、それはちょっと。社長は、本当に仕事熱心です。 誤解なさっています、小夜子奥さまは。 余程に遅くなられる時以外は、必ず会社に戻られます。 そして加藤専務に、留守中の事をこと細かにお尋ねになっていらっしゃいますから」

お手上げです

大変なことになりました。 6月17日の状態です。 成虫になったのに、どこにも移ってくれません。 早くどこか、新居(?)にでも移ってくれませんかね。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十) あれもこれもと欲張る小夜子

今日の小夜子は、いつもの小夜子と少し違って感じていた。何かしら明日がもうないといった感じで、あれもこれもと欲張る観のある小夜子に思えた。 「小夜子奥さま。また次回のお出かけの折にでも、ということになさいませんか。社長も、今日あたりお帰りかと…

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十) 最後に笑えば良いのよ

「男のくせにうじうじしちゃって。終戦の決断も、天子さまのご英断でしょ。それにね、アメリカ本土は無傷だったんでしょ? どうせ特攻なんて無謀なことをするのなら、アメリカ本土をやっつけなきゃ。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十)  けちん坊なんだから

「いえ、とんでもないです。専務は、小夜子奥様のお体のことをご心配されているだけです。普段がいろいろとお忙しくされているから、あまりあちこち歩き回るなと」

官兵衛さん、そりゃないでしょ。

官兵衛さん、そりゃないでしょ。 小寺の殿さまを逃がすなんて、ありですか? いくら元の主君だからって、 黒田官兵衛という人物を際立たせるためだって、 ちょっとねえ…。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十)  竹田のお守り役時には

そんな小夜子だから、竹田のお守り役時には精一杯の我がままを通す。 武蔵からのお墨付きが出ているのを良いことに、五平の苦虫をつぶした顔を後目にいそいそと出かけていく。

本日、誕生日です。というところで…

ではここで、おもしろ唄を。 一週間の労働歌を、創ってみました。 *えらい=方言で「辛い・苦しい。または、だる重い的な疲れ」

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十)  歌声喫茶「カチューシャ」と「灯」

昭和30年に、歌声喫茶「カチューシャ」と「灯」の二店が誕生した。店内のお客全員で歌うということが、連帯感を生まれさせてくれる。集団集職で上京してきた若者たちにとって、淋しさを紛らわせる心の拠り所的な存在になっていった。

えらいこってす、温情が仇に。

大失敗でしょうか? あなた、そこまで笑います?

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十)  You winner!

「なあに、それって。あたしの全ての表情が良いってことなの?」 「Yes! That's rigght! You winner!」 両手を広げて大声で叫ぶ武蔵に、すれ違う通行人が皆が皆おどろきの顔を見せる。 そして慌てて体をかわして行く。

弁解させてごいす!

蓮子さん、あなたに言いたい! 嘉納伝助氏は、良か男ですばい! あんたに、ベタ惚れしてますばい! 身分と顔だけじゃなか! あんたのぜーんぶを、好いとおっとたい。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十)  しっかりと捕まえているのさ

耳元で囁く武蔵に、顔を真っ赤にして俯く小夜子。 「ばか! そんなこと。人に聞かれたら、どうするの」 「聞かれても構わんぞ。大声で言ってやろうか? 恥ずかしがってどうする。 新しい女は気にせんのじゃないか、そんなこと」

Godzilla Japanese

懐かしい、懐かしい、ゴジラのファースト版。 まさか映画館で観られることになるとは。感激ですよ、まったく。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十)  久しぶりの武蔵とのお出かけに

久しぶりの武蔵とのお出かけにも関わらず、今日の小夜子は不機嫌だった。 どうにも気ずつなさが取れないでいた。 いつもならば武蔵の腕にしがみつく小夜子が、一人でさっさと前を行く。 三歩下がって云々など、まるで気にも留めない小夜子だ。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(八十九) 道行きよろしく手を

武蔵に耳打ちされた梅子が、声をかけた。 「さとみ、中まで濡れたみたいだよ。面倒見てやんな」 「はーい。じゃ、課長お出で」と、道行きよろしく手を取った。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(八十九) 男冥利に尽きますなあ

これ以上武蔵を困らせるわけにもいかないと、精一杯の笑顔を作った小夜子。 「上手じゃないので、ごめんなさい」 と、課長のコップにビールを注いだ。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(八十九) 猛烈に感動しているんだから

「小夜子、小夜子。どうした、ボーっとして。 気分でも悪いのか? 久しぶりのキャバレーは、体に良くないか。 空気が悪いからな」

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(八十九) 梅子姉さんは、名指揮者ね

一見華やかな世界に見える水商売も、一皮剥けば崖っぷちを歩く女たちの世界なのだろう。 年齢の壁は、誰にとっても平等にやってくるものなのだから。 「こらこら。お客さんを放っぽらかして、なんだい! 同窓会じゃないんだよ、この場は。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(八十九) 久々のキャバレー

小夜子にとって久々のキャバレーは、懐かしいものだった。 知己の女給たちもそのまま残っていた。 特に梅子との再開が、小夜子にとって何よりだった。 「小夜子ちゃん、久しぶりね。何年になるかしら?」 「姉さんたち。そんなに経ってませんよ、まだ」

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(八十九) 富士商会を、調子付かせるな

「まあまあ、良いじゃないですか。単なる息抜きですから。課長も、色々とご苦労が多いことでしょう? 部長あたりに、言われてるんじゃないですか?『富士商会を、調子付かせるな』なんて。