2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧
「小夜子ー、 いらっしゃあい!」 野太い声が、小夜子を待ち受けていた。 「梅子姉さあん、梅子姉さん…」
STAP(スタップ)細胞の論文問題で、理化学研究所は30日、STAP細胞が実在するかどうかを検証するため理研発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)で4月から行われている実験に、小保方晴子研究ユニットリーダーを参加させると発表した。(時事通信 6…
「さ、御手洗さま。こちらへどうぞ」 己の失態で小夜子にまで恥をかかせた竹田、身を縮込ませて後に従った。 ビッグバンドの奏でる甘い調べなど、とんと耳に入らぬ竹田だった。 生前に勝子が興奮気味に話していた曲だとは分からずに。
危なかったです! 皆さん、気を付けましょうね。 といっても、わたしの場合は幸運でした。 こういう具合でした。 「常確認のお願い」メールが届きました。 内容は以下の通りです。
「いらっしゃいませ、御手洗さま。ようこそのお越しで」 うやうやしく礼をするボーイに、ニッコリと微笑んで「ごきげんよう」と応える小夜子だ。 鮮やかなネオンサインで、キャバレー:ムーランルージュとある大きな建物の中に、小夜子が吸い込まれていく。
小食ではあるが、何も食べないということはない小夜子だ。 たくさんの種類を並べて、少しずつ箸を付けるのが小夜子の常なのだ。
会社の同僚たちの会話です。 「終わったぜい」 「ゆっくり寝られるわ」 「お嬢さんサッカーじゃね?」 「覚悟が弱いわ」
「それが良いのよ、生の部分はわざと残してあるの。」 と言いつつも、今日に限っては食欲がない。 それ以上に、嘔吐感さえ覚える。 “滴る血のせいかしら?”
あたしね、お金をどれだけ遣わせたかが、女の勲章だと思ってた。 どれだけ着飾らさせてくれるかで、あたしに対する愛情の度合いを計ってきたような気がする。そういう意味では、武蔵は十分よ。甲を付けてあげられるわね。 でも、女は欲が深いものなの。それ…
「小夜子奥さま、それはちょっと。社長は、本当に仕事熱心です。 誤解なさっています、小夜子奥さまは。 余程に遅くなられる時以外は、必ず会社に戻られます。 そして加藤専務に、留守中の事をこと細かにお尋ねになっていらっしゃいますから」
大変なことになりました。 6月17日の状態です。 成虫になったのに、どこにも移ってくれません。 早くどこか、新居(?)にでも移ってくれませんかね。
今日の小夜子は、いつもの小夜子と少し違って感じていた。何かしら明日がもうないといった感じで、あれもこれもと欲張る観のある小夜子に思えた。 「小夜子奥さま。また次回のお出かけの折にでも、ということになさいませんか。社長も、今日あたりお帰りかと…
「男のくせにうじうじしちゃって。終戦の決断も、天子さまのご英断でしょ。それにね、アメリカ本土は無傷だったんでしょ? どうせ特攻なんて無謀なことをするのなら、アメリカ本土をやっつけなきゃ。
「いえ、とんでもないです。専務は、小夜子奥様のお体のことをご心配されているだけです。普段がいろいろとお忙しくされているから、あまりあちこち歩き回るなと」
官兵衛さん、そりゃないでしょ。 小寺の殿さまを逃がすなんて、ありですか? いくら元の主君だからって、 黒田官兵衛という人物を際立たせるためだって、 ちょっとねえ…。
そんな小夜子だから、竹田のお守り役時には精一杯の我がままを通す。 武蔵からのお墨付きが出ているのを良いことに、五平の苦虫をつぶした顔を後目にいそいそと出かけていく。
ではここで、おもしろ唄を。 一週間の労働歌を、創ってみました。 *えらい=方言で「辛い・苦しい。または、だる重い的な疲れ」
昭和30年に、歌声喫茶「カチューシャ」と「灯」の二店が誕生した。店内のお客全員で歌うということが、連帯感を生まれさせてくれる。集団集職で上京してきた若者たちにとって、淋しさを紛らわせる心の拠り所的な存在になっていった。
大失敗でしょうか? あなた、そこまで笑います?
「なあに、それって。あたしの全ての表情が良いってことなの?」 「Yes! That's rigght! You winner!」 両手を広げて大声で叫ぶ武蔵に、すれ違う通行人が皆が皆おどろきの顔を見せる。 そして慌てて体をかわして行く。
蓮子さん、あなたに言いたい! 嘉納伝助氏は、良か男ですばい! あんたに、ベタ惚れしてますばい! 身分と顔だけじゃなか! あんたのぜーんぶを、好いとおっとたい。
耳元で囁く武蔵に、顔を真っ赤にして俯く小夜子。 「ばか! そんなこと。人に聞かれたら、どうするの」 「聞かれても構わんぞ。大声で言ってやろうか? 恥ずかしがってどうする。 新しい女は気にせんのじゃないか、そんなこと」
懐かしい、懐かしい、ゴジラのファースト版。 まさか映画館で観られることになるとは。感激ですよ、まったく。
久しぶりの武蔵とのお出かけにも関わらず、今日の小夜子は不機嫌だった。 どうにも気ずつなさが取れないでいた。 いつもならば武蔵の腕にしがみつく小夜子が、一人でさっさと前を行く。 三歩下がって云々など、まるで気にも留めない小夜子だ。
武蔵に耳打ちされた梅子が、声をかけた。 「さとみ、中まで濡れたみたいだよ。面倒見てやんな」 「はーい。じゃ、課長お出で」と、道行きよろしく手を取った。
これ以上武蔵を困らせるわけにもいかないと、精一杯の笑顔を作った小夜子。 「上手じゃないので、ごめんなさい」 と、課長のコップにビールを注いだ。
「小夜子、小夜子。どうした、ボーっとして。 気分でも悪いのか? 久しぶりのキャバレーは、体に良くないか。 空気が悪いからな」
一見華やかな世界に見える水商売も、一皮剥けば崖っぷちを歩く女たちの世界なのだろう。 年齢の壁は、誰にとっても平等にやってくるものなのだから。 「こらこら。お客さんを放っぽらかして、なんだい! 同窓会じゃないんだよ、この場は。
小夜子にとって久々のキャバレーは、懐かしいものだった。 知己の女給たちもそのまま残っていた。 特に梅子との再開が、小夜子にとって何よりだった。 「小夜子ちゃん、久しぶりね。何年になるかしら?」 「姉さんたち。そんなに経ってませんよ、まだ」
「まあまあ、良いじゃないですか。単なる息抜きですから。課長も、色々とご苦労が多いことでしょう? 部長あたりに、言われてるんじゃないですか?『富士商会を、調子付かせるな』なんて。