昭和人の恋ものがたり

団塊世代の、じじいの妄想話です。

[ブルーの住人]第八章:ついでに ~罪と罰~

=pleasure of spirit=

異性にたいしても――いや人間にたいしてもそう考えられる。
相手と話をしているときで、もっとも話がしやすいのは精神的に孤絶している状態、しかも相対していないときである。

あいての顔を見ていないときである。
つまり相手という形あるものではなく、声という無形のものに魅かれるのだ。

そこに楽しさを感じているのだ。
「精神的快楽」。自分では、そう定義づけている。