2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧
お城から出まして、大広場に戻ってきました。 ごめんなさい、その前に。 この姫路城は、大河ドラマの「軍師官兵衛」の舞台の一つになったわけですよね。 そこで、黒田官兵衛ゆかりの物を探しました。
シゲ子は、その日の内に長男に問い質した。シゲ子のたしなめるような物言いに萎縮してしまった長男は、口をつぐんでしまった。幼いときから、人に甘えるということのできない長男で、特に祖母であるシゲ子に対しては身構えてしまう。シゲ子の長男に対するぎ…
翌日のこと。 「きのうのお芋さんは美味しかったろう。ばあちゃんもね、おじいさんと美味しく食べたんだよ」 「きのうはよらずにかえったよ」 誰かが食べたはずなのだ。
程なく孝道と連れだって帰ったシゲ子、ほのかの為にと用意していたふかし芋が減っている。留守をした間に寄ったのかと時計を見やった。 「あらあ、お爺さん。六時半ですよ」 驚いたような声を挙げるシゲ子に、孝道はどう受け止めて良いか分からなかった。そ…
「おいしい生活」 これにつきますね。 糸井重里さんの作品だとか。
そして今、にこやかに微笑むシゲ子が思い出される。学校帰りにいつも立ち寄っては、祖母手作りのおやつを食した。時に食べ過ぎて、夕食が進まぬ事もあった。母の道子に「おやつはほどほどに」と言われているのだが、ついつい食べ過ぎてしまうほのかだった。
カズオ・イシグロさん著作の「忘れられた巨人」を読んでいます。 「わたしを離さないで」から入り、「日の名残りに」を読み終えて、現代作家において唯一といっていいファンとなりました。 そして今、「忘れられた巨人」を読んでいます。 一気に読み終えると…
翌日は朝から雨がしとしと降っていた。大勢の弔問客の訪れる中、ほのかは母親の背にぴったりとくっついて、隠れるように座っていた。どんなに「席に戻りなさい」と言っても聞かなかった。僧侶の読経が続く中、孝男関係の弔問客が次々に焼香を続けていく。
ほのかの泣き声が大きく家中に響いた。ほのかはチラリと布団の中の祖母を見るだけで、後ずさりしてしまう。道子が 「あなたの大好きなお婆ちゃんよ。お別れを言いましょうね。待ってるのよ、お婆ちゃんは」 と諭すのだが、いやいやと首を振る。
とにかく、観光客が多い。 階段前で待たされること、しばしば。 天守最上階が詰まっているために、降りる客を優先させる為に登り客をストップさせている模様。 確かにこれでは…いや、待て待て。 こうも待たされるのならば、展示物なり部屋の説明書きを読む時…
通夜の席でのことだ。 安らかな表情で横たわるシゲ子の枕元で、憔悴しきった孝道が座っている。その横に孝男が陣取り 「西本さんだよ、福井さんだよ…」 と耳元で告げている。 「うんうん」 と頷きながらも視線はシゲ子に注がれたままだ。
城内井戸 井郭櫓。 ちの門から備前門に通ずる天守の東側に搦め手口を擁護するように置かれた。 この櫓の内部は東、西、北の三室があり、西室の中央部に井戸を備え、井枠を囲んで流しの設備をつくり、井戸の深さは16.0m、水深1.0mで、つるべを釣っている。 ――…
シゲ子が夕食時に倒れたと連絡が入った時、真っ先に駆けつけたのはほのかだった。床の中で苦しげな表情を見せるシゲ子に近付いた時、弱々しい声で「ほのかちゃん…」 と呼びかけられたが、思いも掛けぬ反応を見せてその場に立ちすくんだ。
いよいよお城の中へと進みますよ。 まず小さな門です。 いの門 門をくぐります それにしても、狭いです。なんででしょうねえ、くくく。 答えは、後ほど。分かった、ですって。 鋭い。でも、他の人には内緒、ということで。 姥が石(うばがいし) 羽柴秀吉が…
孝男の初恋は、相手の父親の転勤で告白すらできない片思いに終わった。 高校の卒業を待たずに、転校してしまった。 成人式後の同窓会において、酒の回った女性陣から声をかけられた。 「鈴木ほのかさん、覚えてる? あなたのことが気になってたみたいよ」
頼んだわけでもないのに、初雪がこんな大雪になるとは。 「アルミホイールのスタッドレスって、雪道ではどうなんだ?」 素朴な疑問がありましたが、こんな大雪は想定していませんでした。
名前にしてから、道子には納得が出来ない。 初めに長男と付けたから、第二子は次男でいい、いや、でなければおかしいだろうと、まるで他人事のように言う孝男だった。 ほのかの折には、まさか三(み)女(な)子(こ)と…不安になった道子だったが危惧に終わった。…
Pお堀 看板 城図1と2 大手門 いきなりのお出迎えです。はい、パチリと。 P 僧兵 さあ、入場です。 先ずは、大手門の内側をしっかりと探検です。 P大手門内側 階段がありますけど、敵が襲ってきたときの見張り台の役目もあるのでしょうかね。 おおっと、…
愚痴をこぼし合う相手には事欠かない。孝男と同様に、他支店でも脱落者はいる。そんな中に、入行当時には気が合わずに口論が絶えなかった江藤が居た。本店での研修時にバッタリと顔を合わせた二人は、互いの愚痴をこぼし合うようになった。
さあ、いつものようにお勉強です。 昨年の大河ドラマで出てきたから知ってる、ですって? そう言わずに、聞いて下さいな。 姫路城 姫路城(ひめじじょう)は兵庫県姫路市にある日本の城である。 江戸時代初期に建てられた天守や櫓等の主要建築物が現存し、国…
道子は、実子との分け隔てなくという思いから、泣き叫ぶ赤児を後目に長男に対する世話を優先した。そんな道子にシゲ子が苦言を呈した。しかし道子は相手にしない。
着きました、着きましたあ! やっとの思いで、たどり着きましたあ。 「はああ‥‥」 ほんと、ため息ものです。
孝道の懇意にする産婦人科医の計らいで、孝男・道子夫妻の実子として届けられた。孝男によって、長男と書いてナガオと呼ぶ名前が届けられた。 皮肉なことに、その二年後に次男が授かった。不妊治療に通うことをやめて後の妊娠だった。気持ちに余裕の出来た道…
といった苦い経験から、、二人が限界だと言ったのです。「いや」と言うだろうなと覚悟していたと思います。今ならば2時間弱ほどで着くかもしれませんね。でもあの当時だと、多分、時速80キロも出せなかったと思います。ですので、5時間はかかったでしょ…
家出中の定男など相手にする会社はない。ならばと深夜営業の外食産業に応募してみたが、親の承諾書を求められてしまった。三日ほど歩き回って七軒目を断られたとき、定男の心が折れた。
どうなったか? ですか…。短いものでした。 結局のところ、負けたのでしょう、わたしが。 今なら当然に押し倒しますが、純情無垢だった、あの頃のわたしでは…。 潔癖すぎたのですね、やはり。 青春真っ盛りですから、ある意味、当然の結末といえるかもしれま…
孝男と道子の結婚生活も七年を数えた。 子宝に恵まれぬ二人をよそに、高校三年の定男が、同級の女子生徒を孕(はら)ませてしまった。真剣な思いの二人、卒業と同時に結婚すると宣言した。親同士の話し合いを持ったが、すぐに結論が出るようなことではない。
激しく首を振る孝男に、道子が冷然と告げた。 「ツグオは、あなたにそっくり。好き嫌いが激しくて、気に入った人間にはとことん入れあげるけど。嫌いだとなると徹底的に排除して。それを相手の人格のせいにするの」
自宅に戻るやいなや、孝男の怒声が飛んだ。 「道子、ほのかはどこなんだ! そもそも、なんで介護士なんだ。ほのかにはどこでもあるんだぞ。銀行が良ければ入れてやるし、商社が良ければ話をつけてやれる。公務員はどうだったんだ。なんで、なんで、あんな老…
素晴らしい光景です、言葉は不要でしょう。 とにかく、見て下さい。